気が早い!!と言われそうですが東サラ24年産で募集が来るであろう産駒達を種牡馬別に勉強を兼ねて血統分析していきたいと思います。主に性別成績(新馬・未勝利)・活躍馬の血統から東サラ産を見て行こうかと思っていますが血統は初心者のため間違えや先入観が入ってしまいますのであくまでこういう見方もあるか?程度にさらっと見ていただけると嬉しいです。
個人的評価は S A B C で付けてみます。
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大まかな主流血統 4代血統
ノーザンダンサー系
欧州的なスタミナとパワーが目立つ系統、偏った適正はなく芝・ダート問わず幅広く活躍。ただ日本では父系としては発展せず、主とするよりは父方を補う形がメイン。引き締め要素
小系統 サドラーズウェルズ(芝中長)・ストームキャット(芝ダ中)・デピュティミニスター(ダ短中)・ダンジグ(早短)
ターントゥ系
日本で大きく繁栄した日本の芝に高い適正を持つ系統でスピードと瞬発力、サンデーサイレンスと言えば話が早いでしょう。主となる系統だが近年は飽和状態で牝系も血統が偏りつつある。
小系統 サンデーサイレンス系(芝中長)※更に細分化可能・ロベルト系(芝中)
ミスタープロスペクター系
日本では2番目に浸透、米国で繁栄しパワー要素のダート寄り血統ではあるが日本には芝適正の高い系統が輸入されている。主にキンカメを思い浮かべれば。引き締め要素
小系統 キングマンボ系(芝中)※キンカメからロードカナロアやサートゥルナーリア・シーキングザゴールド系(芝ダ短中)※マクフィ
ナスルーラ系
米国血統、スピードの持続力に優れマイル以下に高い適正を見せる。過去日本に多数導入も失敗してきた過去もあり、繁栄はせず。柔らか要素
小系統 シアトルスルー系(米ダ)
エピファネイア産駒 について
主な戦績 勝ち鞍 菊花賞・ジャパンカップ 2着 皐月賞・日本優駿
いずれも5番手前後からの先行策で上がり34秒台とタフな持続力を発揮し中長距離で活躍
名牝シーザリオのスピードが特徴に出ている印象で父系ロベルトのタフさを足して支えているように感じる。
種付け料
23年産 1800万 24年産 1800万 25年産 1500万
牡馬 | 着別度数 | 勝率 |
2歳 | 79- 80- 66- 395/ 620 | 12.70% |
3歳 | 70- 67- 74- 646/ 857 | 8.20% |
牝馬 | 着別度数 | 勝率 |
2歳 | 77- 51- 66- 413/ 607 | 12.70% |
3歳 | 54- 72- 65- 766/ 957 | 5.60% |

エフフォーリア
中山と東京G1を勝利と異なる条件勝ちと父父クリスエスを彷彿させます。
母父からはサンデー4×3クロスでスピードを強調し、トニービンで柔らかさ
牝系としては母母が英OPスプリント2勝含む4勝と奥に欧州的なスピード要素を持ち合わせます。

デアリングタクト
牝馬3冠とクラシック戦線で活躍、牝馬らしい切れも持ち合わせ距離も幅広い。
父方はキングマンボ系で引き締めつつパワー要素を入れ
母母はマイル重賞3勝にフィリーズレビュー、桜花賞、ヴィクトリアマイルで馬券内とマイル質のスピードを持ち合わせます。
簡単にまとめますが自身の能力がそのまま引き継がれる形で中長距離のクラシックで活躍が目立ち、牝系によっては偏ってしまうため
牡馬は筋肉質になりすぎないように柔らかさとスピードを強調
牝馬は柔らかくし過ぎないように引き締め要素を+したい
ともに母方にマイル以下の実績がほしい印象ですね。
ただサンデークロスを介さないシアトルスルー型ダノンデサイルの登場で米国スピード型にも注目したいところです。
インディゴブルー24 牝

キンカメ+ストームキャット+サドラーズウェルズのクロス・サンデー+トニービン
母母ブルーダイヤモンドからはエピファネイアでアリストテレスが出ていることもあり、イメージはしやすいですかね?アリストテレスと3/4同血でロードカナロアを挟んだ形、若干血が濃くなっていたので1代挟んだのはプラスと捉えたい。2000mくらいが主戦場になりそうです。
ただバレー牝系は繁栄しているもののエピファネイア産駒傾向としてはスピードが足りない印象、ロードカナロアが補填してくれるか…
血統評価 B
ダンシングラグズ24 牡

こちらはエピファネイア産駒傾向からは外れた完全米国型
母方が両方ノーザンダンサーとより特徴が出る形で活躍馬が多い5×5×5と別の父から3本の矢ができるのは良いでしょう。母も米1700m勝利とある程度スピードもありそう。
ただ牝系にエンペラーワケアや兄弟はダートに出ているのはどうか。エピファネイア産駒はダートがからっきし、勝ち上がり率3%とミスマッチ感を感じてしまう。
血統評価 C
レッドルレーヴ24 牝

こちらはインディゴブルーと似ているがストームキャットとサドラーがないが成功例に近いエピ×キンカメ配合。牝系にもうすこしスピード要素と引き締め要素が欲しかった印象で牡馬ならと思ってしまいました。姉も同配合の為、調教過程やレースが見れればより傾向は見えてきそうです。
適正としては同じく芝2000m以上かな。
血統評価 B
ダーヌビウス24 牡

ほぼキンカメしかいないやんけ…ただ3頭とも牝系が違い面白い!!これが血統か…
牝系にドナウブルーとマイルG1で馬券内、マイル重賞勝ちとスピード要素〇、ただダンジグ持ちと引き締める要素があり柔らかさが欲しい印象で牝馬ならなぁとぼやきたい気持ちです。
22年産兄イステルも同配合なこともあり動向が気になりますがまだ未出走です。
血統評価 C
キタサンブラック産駒について
主な戦績 菊花賞・天皇賞春秋・ジャパンカップ・有馬記念・大阪杯
G1 7勝 中長距離を逃げて粘り切れる持続力とスタミナ、心臓の強さが目立った印象で自身が3歳秋から成績を伸ばしたこともあり晩成傾向でもありそうです。
中長距離においてスピードの持続力に長けた馬であるといえそうです。
種付け料
23年産 500万 24年産 1000万 25年産 2000万
牡馬 | 着別度数 | 勝率 |
2歳 | 24- 15- 20- 93/152 | 15.80% |
3歳 | 32- 16- 19-157/224 | 14.30% |
牝馬 | 着別度数 | 勝率 |
2歳 | 19- 31- 13-101/164 | 11.60% |
3歳 | 32- 20- 29-225/306 | 10.50% |

1/4 サンデー 3/4 ノーザンダンサーで形成され異形の血を入れ緊張緩和させる高配合な例
母方リファールクロスにノーザンテイストと先行質の粘り力、父中距離・母父短距離とバランスの取れた配合に思えます。
父系はともに牝系にハイペリオンクロス持ちでスタミナと先行要素
母系は父にナスルーラ・ハイペリオンと短距離には思えないがトップスピードの持続力に長けており、それが短距離に振れたとみます。牝系はナスルーラ系柔らかさにノーザンテースト系力強さでバクシンオーを強調していそうです。

イクイノックス
海外含むG1 6勝 脚質・コース不問と圧巻の強さを見せた。父のように3歳秋から本格化、唯一欠点を言うならば間隔空けなければいけない体質的な弱さか。
母父キングヘイローは高松宮記念覇者でマイル中距離でも好走、母方にトニービンとスピードと共に直線での柔らかさも持ち合わせます。父としてどのような産駒が出てくるか楽しみです。

ラヴェル
アルテミス、チャレンジC勝利しエリ女2着、長らく不振も4歳末に復活。ここ2戦は中団からの持続力に長けている印象ですね。年を重ねて完成に近づいている印象で今年の活躍に期待。
サンデー3×3 ダイワメジャーとサンブルエミューズはマイルで活躍とよりスピードを強調、フレンチデピュティはボールドルーラー系で柔らかさを補充し硬さを緩和している印象です。
簡単なまとめにはなりますが
・マイル以下で活躍できるようなスピード要素(馬力型よりも柔らかい方がよさそう)
・芝ならサンデークロスでトニービンのような大箱向きなストライド要素
が欲しいかな?と思います。ただダートでも活躍馬が出ているように米国よりにクリスエスなどが入ってもいいかもしれません。※ウィルソンテソーロ・ガイヤフォースなど
ディエンティ24 牡

産駒には大物こそ出てはいませんがダートでコンスタントに走っており、芝傾向強い父ディープでは芝で走りましたが本馬は米国型でダートになるでしょう。
牝系としては短距離で勝ち鞍ありスピード要素〇、父もストームキャットとパワー的な要素が強く出そうで硬くなり過ぎないかは心配ではありますね。父キタサンのスタミナと持続力が強調されて小回り舞台で前から粘る形が見えます。キタサン産駒にしては価格控えめになりそうです。
血統評価 B
ボインビューティー24 牡

なんと言っても母母産駒の全兄アロゲートが注目される牝系ですよね。兄弟を見ていくと芝勝ちも結果ダートに降ろしているように産駒傾向としてはダートよりな気がします。
母母は言わずもがなアメリカ的ダートのスピード要素を持ち合わせていそうです。そこに父キタサンで持続力とスタミナを足して、ダート中距離で楽しめそうな要素が詰まっていそうな構成です。
ダートの大物候補が欲しいならと進められそうですが一口15万前後でダートだと回収難しそうだなとは思ってしまうところ。
血統評価 A
インデリブル24 牝

テイズリークロスと珍しいクロスでよりリファール由来のスピードと瞬発力が強調されるのでしょうか?異代配合で4代に渡って系統が異なっているのも特徴的です。3代母がコントレイルと同じでもあり、母の弟には Essential Qualityと米国2歳3歳チャンピオンがいる牝系で繁栄しています。
初見は物珍しさと綺麗な配合で美しい…欲しい!!と思いました。ただ未知数な分どちらに出るのやらわかりかねますね。柔らかさ要素も少なめですが牝馬なのでまずまず、芝に出てくれれば面白そうで出資しなくても注視していきたいですね。後は値段、姉がエピで15万、種付け料の差的に13万に下げてほしいな~。
血統評価 A 期待込み
初めての試みで種牡馬別に血統分析ということで24年産東サラ募集予定馬見ていきましたがいかがでしたでしょうか?今回はエピとキタサン産駒でしたが次回はサートゥルナーリアとレイデオロをやれたらなと思っています。産駒データが少ない種牡馬は傾向掴みにくいですが現時点での活躍馬から見ていこうと思います。
馬体や動きも重要ではありますが抽象的で細かな区別が付きにくく成長に応じて変わってきます。血統のみでも決められないですが適正や傾向はデータとして可視化しやすいのが血統の良い所だと思います。一口馬主として一緒に勉強していければいいですね。
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